アンタレス付近 さそり座
写真下部左の輝星がさそり座α星のアンタレスです。写真では黄色に見えますが実視ではオレンジ~赤色に見え、よく火星と対比されます。大きさは太陽直径の約200~800倍にも達する赤色巨星の代表格です。距離
は500光年程と考えられています。このアンタレス付近は全天で最もカラフルで美しく、撮影対象として人気の領域です。青と黄色の反射星雲、中央右の赤い輝線星雲、アンタレス右側の球状星団M4や入り組んだ暗黒星雲など大変にぎやかです。この暗黒帯は「アンタレス~銀河」の写真のとおり銀河中央に伸びています。
この写真はオーストラリアで撮影しました。日本で見るさそり座は南天で高度が低いため、大気や光害の影響を受けやすくなかなか良い撮影条件になりません。オーストラリアで見るさそり座は、写真「天頂の銀河」のとおり天頂に輝きます。撮影機材はVSD100F3.8を使い始めた頃でしたが、明るい光学系の鏡筒は特にフラット処理が重要で、何度かフラット画像の取得に挑戦しました。奮闘記「フラット画像 冷却CCDカメラ」にフラット補正の有無による画像の違いを掲載しました。
残念なのは写真左下のピントが少し甘くなっていることです。ドローチューブに対しカメラの受光面が多少ズレていると思われますが、この機器の組み合わせの他の写真を見るとスケアリングが原因でなく、カメラの装着に問題があり光軸が僅かに傾いたように考えています。(2017/07)
撮影機材:ビクセンVSD100F3.8/タカハシEM-200Temma2/セルフガイド
カメラ:SBIG STL-11000M(-25℃) SBIG RGB
露出時間:L10分×6,R10分×2,G10分×2,B19分×2,RGB 2×2ビニング 総露光時間138分
画像処理:ステライメージ8/フォトショップCC 2017
撮影日時/場所:2014年4月30日/西オーストラリア州スプリングヒルズファーム
星ナビ入選作品 2017年7月号
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